プラド美術館とゴヤと黒い絵

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イギリス四コマ漫画 :プラド美術館とゴヤと黒い絵

スペインの至宝盛りだくさん!なプラド美術館でも、
特に目立つ巨匠ゴヤのコレクションについてです。

もう少し時代が前の絵画だと、
貴族や宗教画など、テーマにもっと縛りがある印象ですが、
18世紀〜19世紀に生きたゴヤの作風の振り幅は
宮廷画家の枠にとどまらず、
いろんな時期のゴヤ作品を一気に見られるのは
とても興味深かったです。

「黒い絵」シリーズは、
耳が聞こえなくなり、戦争の動乱も経た
ゴヤの晩年時に描かれた作品で、
プラド美術館に全作品収蔵されています。

見た目がグロい
「我が子を食らうサトゥルヌス」
(でも、実際見てみると、なんだか食べながら泣いてもいる?ような、
なんとも不思議な印象の絵です…)
が有名なこの黒い絵シリーズは、
他の作品の部屋と比べてもずばぬけて異色です。

人間が描かれている作品も、
なんだか

「これ絶対みんな性格よくないでしょ…」

というような、シュールで面白いけど
不安な感じのする絵ばかりです。

最初は
「こういう注文するパトロンって、いたの?」
と思っていたのですが、
実は、14点すべてゴヤが晩年自分の家、
食堂などに飾って毎日見ていた個人作品だそうで、
その背景など、今だにわかっていないことも多いらしく、

「巨匠のメンタルどうなってるの…?」

と知った時かなりのインパクトでした。

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