ロンドン地下鉄「Tube」の車両の謎

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ロンドン地下鉄の車両の謎

初めてイギリスに来て、
空港からロンドンの地下鉄に乗った日から
ずっと思っているのが、
「人が大きいのに電車が逆に小さすぎる」
ということです。

今年オープンした(正確には終わったフリしてまだ全然終わっていない)
Elizabeth lineの電車は、
さすがに新しいだけあり、日本の電車のように、
ゆったり車両を歩けるような幅もあるものの、
昔からあるほとんどの路線では、
向かいでシートに座ったら、縫ってあるく程度の幅しか隙間がないため、
乗るスペースが本当に狭いです。

また、ほとんどの路線はデフォルトだと
「tube」の名前の通り外形が丸いため、少し混むと、
扉付近で背の高い人が頭を曲げざるを得なくなっているのもよく見ます。
(District lineなど、限られた路線のみ四角型の車両が使われています。)

平均身長も日本より高いですが、
イギリスは西ヨーロッパ1の肥満率、
また、63%は体重超過とするデータも出ているくらいなので、
縦も横も幅がある人が多い中、電車が逆に狭いのは理にかなっていません。

なぜ?、と思って調べてみたところ、
地下鉄のトンネルを掘るためには
・地上から掘って後でふたをする開削工法
・地下で円く穴を開けていくシールド工法
と大きく2種類あり、
世界最古であるロンドンの地下鉄の工事で、
当時の技術力では、シールド工法を使って掘っても、
小さなサイズのトンネルしかつくることができなかったそうです。

そのため、そのトンネルに該当する路線は、
今でもそれに合わせる形で電車の形が丸く、小さいことになります。

当時は最先端だったかもしれないですが、
いまから直すとかできないのかな、、?
と思った直後、
「毎年のように運賃値上げ、でもストライキが月毎に頻発する状況で、
そんなことは起こりえないな、、」とすぐ思い直しました。

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